照会先:
医薬食品局審査管理課
宇津 企画官 (4223)
大久保専門官 (4224)
化粧品規制協力国際会議(ICCR)第3回
結果概要
2009年9月9日から11日に化粧品規制協力国際会議が東京で開催され、化粧品について議論した。
化粧品規制協力国際会議(ICCR) は米国、日本、欧州連合及びカナダ化粧品規制当局からなる国際的グループである。ICCRの目的は、国際貿易への障壁を最小化しつつ、最高レベルの世界的な消費者保護を維持することである。本会議の一部において、この規制当局のグループは各地域の化粧品業界団体との対話に参加する。
今回の会合では、以下の問題について議論した。
- 動物実験代替法
- GMP
- 成分の安全性/認可物質リスト
- ナノテクノロジー
- 化粧品表示 1
- 日焼け止め剤
- 規制当局と業界団体の技術ワーキンググループとの連携
- ICCRの拡大
次のICCR第4回は2010年にカナダで行われる。
1 化粧品業界団体はこの提案を改訂することを決めている。
会合の結果の概略
- 動物実験代替法
- 規制当局はICATM 2 の活動について報告を受け、確認した。
- 規制当局はICATMの活動への協力、調整、支援を継続する。
- GMP
- 規制当局は、国際標準化機構(ISO)基準22716を可能な場合各地域で施行することについての合意を確認した。
- 成分の安全性/認可物質リスト
- ICCR第2回会合における要請のフォローアップとして、産業界は成分の安全性についての考え方の案を提出した。
- ICCR第3回会合では、規制当局はその案を検討し、産業界に対し、具体的な例と考慮すべき案件や問題について、2〜3ヶ月以内に提出するよう依頼した。
- ナノテクノロジー
- 規制当局と産業界は、今後の取り組みの方向性の基礎として、2009年7月にイタリア・イスプラの欧州委員会合同研究センターで行われた、ナノテクノロジーワークショップの結果について議論した。
- 規制当局と産業界は化粧品に使用されるナノ物質の定義について議論するためのアドホックワーキンググループを設立することに合意した。
- 化粧品表示
- ICCR第3回会合において、産業界は検討項目についての提案を規制当局に提出した。
- 規制当局は、産業界の提案について、将来の検討のため、提案項目について、より詳細なものとなるよう改訂を要請した。
- 産業界は遅滞なく提案を改訂することを約束した。
- 日焼け止め剤
- 規制当局と産業界は、ISOの日焼け止め剤に関する活動を支持することに合意した。
- 規制当局と業界団体の技術ワーキンググループとの連携
- 規制当局と産業界は、ICCRの効率と生産性が維持される形で、両者の連絡を改善する方法を検討することに合意した。
- ICCRの拡大
- 規制当局と産業界は、参加者の拡大は時期尚早であり、事前に影響評価がなされるべきと考えている。
- 新規参加の基準についての予備的な議論がなされた。
2 代替法試験協力国際会議 (ICATM)とは、ICCRによって設立された、削減、洗練、代替についての協力を推進するための日本、米国、欧州及びカナダの代替試験法研究機関の枠組みである。